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『日本人はなぜ日本のことを知らないのか』 [レビュー]

『日本人はなぜ日本のことを知らないのか』
本書は明治天皇の玄孫にあたる竹田恒泰氏の著作。

中国にいたときよく聞かれたのが「あなたの国ではどうなの?」。
もちろん言葉の問題で答えられない側面もあるものの、そもそも「どうだっけ?」と赤っ恥をかくことも。
当たり前だと思っていることが当たり前でない、そのことを認識していないとしたら・・・

2月11日は「建国記念の日」であったが、日本が現存する最古の国家であるということをどれくらいの日本人が知っているか。
文字のない時代に成立した国のルーツはまだよく分からない。しかし分からないといえども、成立した事実がなかったことではない。

最近の考古学の成果によると、日本列島に統一王権ができたのは遅くとも5世紀、しかしいきなり王権ができるわけもないので、その王権が畿内で一定の勢力を持つようになったのが遅くとも3世紀前期であるとされる。
その一定の勢力にしてもいきなりできるはずもなく、この時代は文字のない時代、未だ解明されていない。

ほとんどの中学校の歴史教科書では、これらの考察は扱われていない。何とも不思議である。
著者曰く、「日本人は日本のことを知らなさすぎる」。
国際化の時代に日本人であることを見つめ直す良いきっかけになるのではと思う1冊。
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『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』 [レビュー]

虎と一緒に漂流した少年の物語。
乗っていた船が嵐に遭って沈没、ボートで漂流するのだがそこにはなんとベンガルトラも乗っていた。
人と虎は分かりあえるのか、それとも・・・
ストーリーも面白いのだが、とにかく映像がとても美しい。
3D映像の迫力満点、のめり込めること間違いなし。

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3Dメガネ付きのチケットは100円高いのだが、メガネは回収されることなく持って帰れる。
次回以降また使えるのだという。
これまでの観終わったら回収されるものよりも違和感無く掛けられ、大分見易くなったと思う。3Dも進化してるね。
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『中原の虹』 [レビュー]

浅田次郎の『中原の虹』。
清朝末期の混乱を、光緒帝、西太后、袁世凱、張作霖など様々な人物の視点から描く壮大な物語。
そこに絡む外国人記者、日本人など、さらにはそれらの利害が交錯し激動の時代が渦巻いていく。
清朝を興した愛新覚羅の目的はただ一つ、「民の平安」。
そしてこの「民の平安」こそが誰もが信じる理想なのである。
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本作品は『蒼穹の昴』に続く続編の位置づけではあるが、これ自体でも物語として完結している。
これをきっかけに『蒼穹の昴』を読み始めるもよし、中国語の表現を学ぶにも有用な作品であった。
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テルマエ・ロマエ [レビュー]

テルマエ・ロマエ」、阿部寛主演の話題作を観た。
古代ローマの公衆浴場をテーマにした邦画で、観る前は一体どういうこと?と思っていたが、なかなか面白い。

小生、世界史が大の苦手。どうもカタカナの名前が頭に入ってこないのだ。高校時代、世界史の授業中に日本史の勉強をしていて、見つけた世界史の先生が怒って職員室に帰ってしまった事件があったくらい。
世界史はとても魅力的で勉強できたらいいだろうなと思うものの、数学と並ぶ大の苦手科目。
ローマ帝国もあまり詳しくは知らないのだ。
恥ずかしながら、ローマの公衆浴場もよく知らなかったが、この映画が契機となり知識欲がかき立てられた。

古代ローマの浴場設計技師・ルシウスを演じるは阿部寛、なぜと思うがピタリとハマっている。笑える作品である。

半年中国に行っていたこともあり、ほぼ1年ぶりに映画館で映画を鑑賞したがやはり映画は良い。
しかもこの作品、早くも興収50億円を突破、これは凄いことだ。入場料は通常1,800円なので単純計算でも277万以上の人が見たことに。実際には前売割引やレディースデーなど1,800円未満で見られることも加味すると、もっと多くの人が見たことになる。

イタリアでの上映も決まったそうで、世界20カ国以上から上映のオファーがあるそうだ。
たまたま最近仕事で映画業界のことをずっと調べていたのだが、興行成績は凄いものだ。
ぜひ映画館で観てみてほしい作品である。






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『山手線と東海道新幹線では、どちらが儲かっているのか?』 [レビュー]

『山手線と東海道新幹線では、どちらが儲かっているのか?』 JR6社の鉄道ビジネスのカラクリ

鉄道の素朴な疑問の域にとどまらず、ビジネスモデルの観点から鉄道を読み解く書。
なぜだろうと思っていたことが、ビジネスとしてとらえると合点がいく。

題名の疑問の他にも、「トワイライトエクスプレスのスイートが2部屋しかない理由」、「なぜ回数券や割引切符の種類がやたら多いのか」、「大阪環状線に40年前の車両が走っているワケ」など、謎解き形式ですらすら読めてしまう。
予備知識がなくても大丈夫。

これを読んだらますます鉄道の旅が楽しくなりそうだ。

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『超高層のあけぼの』 [レビュー]

名作、『超高層のあけぼの』。
1968年に竣工した日本初の超高層ビル、「霞が関ビル」の建設にまつわるエピソードを映画化した作品。
1969年に全国で公開され、その年の邦画興行ランキング2位と驚異的な大ヒットとなった。
池部良、平幹二朗、丹波哲郎、田村正和、松本幸四郎などキャストも豪華。

それまでの建築の常識は「剛構造」であった。これは地震に対し、いかに建物を変形させずに耐えられるかを追及するもの。
それに対して建物をしなやかに変形させることで地震の力を受け流す「柔構造」。現在の超高層ビルはこの柔構造によって成り立っている。
その先駆けとなった霞が関ビルの計画から施工までを描いた渾身の作品である。

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『ソーシャル消費の時代』 [レビュー]

『ソーシャル消費の時代』 2015年のビジネス・パラダイム

少子高齢化が進む社会でこれからの消費行動はどうなるのか?
繊細かつ大胆な視点で2015年の消費行動を予測している。

いまどきの若者のケータイの使い方、子育てにおける父親の役割、健康商品、シニア消費、中国人観光客ビジネス。
様々な角度から、分野ごとに消費の行く末を予測していく。
日常生活からは思いつかないものや、普段の自分の生活とは縁遠い分野での予測は面白いかも。
いつか引き出しとして使えれば嬉しい。

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★★★☆☆
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