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『日本人はなぜ日本のことを知らないのか』 [レビュー]

『日本人はなぜ日本のことを知らないのか』
本書は明治天皇の玄孫にあたる竹田恒泰氏の著作。

中国にいたときよく聞かれたのが「あなたの国ではどうなの?」。
もちろん言葉の問題で答えられない側面もあるものの、そもそも「どうだっけ?」と赤っ恥をかくことも。
当たり前だと思っていることが当たり前でない、そのことを認識していないとしたら・・・

2月11日は「建国記念の日」であったが、日本が現存する最古の国家であるということをどれくらいの日本人が知っているか。
文字のない時代に成立した国のルーツはまだよく分からない。しかし分からないといえども、成立した事実がなかったことではない。

最近の考古学の成果によると、日本列島に統一王権ができたのは遅くとも5世紀、しかしいきなり王権ができるわけもないので、その王権が畿内で一定の勢力を持つようになったのが遅くとも3世紀前期であるとされる。
その一定の勢力にしてもいきなりできるはずもなく、この時代は文字のない時代、未だ解明されていない。

ほとんどの中学校の歴史教科書では、これらの考察は扱われていない。何とも不思議である。
著者曰く、「日本人は日本のことを知らなさすぎる」。
国際化の時代に日本人であることを見つめ直す良いきっかけになるのではと思う1冊。
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