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『武士の紋章』 [レビュー]

愛玉という台湾のデザートをご存じだろうか。レモン味のさっぱりとした植物由来のゼリーで、夏に冷たく冷やして食べると美味しい。
この愛玉、見つけたのは牧野富太郎という日本人だという。「日本の植物学の父」とも言われる牧野は1896(明治29)年に植物の調査研究で台湾に来ている。何も知らずに食べていた愛玉にこのような逸話があったとは。
『武士の紋章』にこの「牧野富太郎」が収録されている。
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『武士の紋章』(池波正太郎、新潮文庫)
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『南の島の新幹線 鉄道エンジニアの台湾技術協力奮戦記』 [レビュー]

少し前にNHKの土曜ドラマで「路~台湾エクスプレス~」という台湾新幹線にまつわるドラマが放映されていた。

台湾新幹線は当初欧州連合が受注して開発が進んでいたが、大地震から日本の新幹線が見直され車両に関しては日本連合が逆転で勝ち取ったという経緯が。そのために開発陣は大変な苦労をしたそうである。

ドラマでは波瑠さん主演で台湾と日本の人々の様々な交流を描きながら新幹線の輸出にまつわる苦労が描かれているが、現実はもっと大変だったようである。

本著の筆者はもとJR東海の副社長で正にその交渉の最前線を務めた方で、「路」の技術考証も担当している。これを読むと海外での大規模プロジェクトがいかに大変か身にしみて共感できる。
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『南の島の新幹線 鉄道エンジニアの台湾技術協力奮戦記』(田中宏昌 著、ウェッジ)

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『驚いた!知らなかった 日本国境の新事実』 [レビュー]

島国である日本、そこには無数の物語があった。
無人島は誰が管理するのか?
排他的経済水域はどれくらい?
北方領土から尖閣諸島まで島を巡る話題が盛りだくさん。
政治的な話ばかりかと思いきや、防人から村上水軍まで歴史上の物語も満載。

島国だからこそ、国境にまつわる多くの物語が生まれる。

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『驚いた!知らなかった 日本国境の新事実』(山田 吉彦 著、実業之日本社)
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『パラダイムの魔力』 [レビュー]

少し前に「パラダイムシフト」という言葉が流行ったことがあったが、当時は何か薄っぺらい、うさんくさい、ありふれた言葉のような感じがしていた。
だけれども、この本で「パラダイム」のもつ魔力がどれほどか、痛いほどよく分かった。
新しいパラダイムとはいかに素晴らしいか、そしてその作用はどんなに恐ろしいか、これは決して誇張ではなく。
激動の時代を勝ち抜くためにはパラダイムの先駆者になることが重要だが、そのためには何が必要か。

目から鱗の一冊である。
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『パラダイムの魔力』(ジョエル・バーカー著、日経BP出版センター)
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[3D]STAND BY ME ドラえもん [レビュー]

子供のころ、毎週金曜日の夜はドラえもんを見るのが楽しみでしかたがなかった。
どこでもドアやタケコプター、未来の道具を出してくれるドラえもんは小さい子供にとって夢を見させてくれる大きな存在。
のび太君に自分を重ねてみたり・・・

3Dの「STAND BY ME ドラえもん」を見たけれども、大人でも泣ける素晴らしい作品。子供も多いけれど、大人もたくさん見に来ていて、みんなドラえもん世代なんだなと思った。

3Dのドラえもん、のび太君も最高!
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『もう、その話し方では通じません。』 [レビュー]

昨年本書の著者である藤原和博氏の講演を聴かせていただいたが、まさに目から鱗の経験だった。
「なぜ、あなたの話は聞いてもらえなくなったのか?」、「話し方のルールが変わったからです!」という、実に大きなパラダイムシフトが起きている。本書はそんな現代において、スルーされない話とは?をごく明快に書かれている。
ビジネスの場で、「ああ、なんかこの人のしゃべりは面白いな」と思わせる人は、みんなこれができているからなんだ。読んでいてものすごく納得できるし、逆にまた自信が湧いてくる必読の一冊。

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『もう、その話し方では通じません。』(藤原和博 著、中経出版)
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『老舗に学ぶ企業改革成功の理由』 [レビュー]

子供のころ、父親の時計とタバコが置いてあるところに必ず「仁丹」があった。
たまにせがむと2~3粒もらえるのだが、なめても甘くはなく、どうして大人はこんなものを食べるのだろうと思った記憶がある。
森下仁丹が1905年に発売した仁丹だが、超老舗企業も今では仁丹だけではなく、最先端のテクノロジーを駆使する企業に生まれ変わっている。
本書は老舗がいかにして企業改革を成し遂げたのかに迫る。
読んでみて面白い一冊。
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『坂の上の坂 55歳までにやっておきたい55のこと』 [レビュー]

先日、本書の著者である藤原和博氏の講義を聞く機会があった。
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「坂の上の雲」世代は坂の上で寿命を迎えたが、高齢化が進んだ今では坂のてっぺんからまだ先が続く。転がり落ちるのか、第2の坂をまた登るのか。

『坂の上の雲』を読んで感動したのが大学生のころ、当時は20代で老後のことなんか考える由もなし。30代半ばの今でこそ「坂の上の坂」のイメージがしっくりくるのだと思う。45歳、55歳の自分を想像してみると、そのために必要なこと、またそれまでにあまり時間がないことを認識させられる。日々の仕事や生活に没頭するのは仕方ないにしても、この1冊に出会わなければリタイア後の生活はただ坂の上の坂から転げ落ちていたかもしれない。
 名刺がなくなった後の自分、仕事や家庭以外のコミュニティにしっかりと根付いているわけでもない自分。残業漬けの日々を過ごしてきたこれまでを振り返り、そこから得たこと、得られなかったことを冷静に考えながらこれからのワークライフバランスを考る必要がありそうだ。
 40歳がそろそろ視野に入る中、会社とのかかわり、家族とのかかわり、そして今はまだ朧げな第3、第4のコミュニティとのかかわり、とりわけ後者を考える上で有用な1冊。

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京劇三国志 趙雲と関羽 [レビュー]

東京芸術劇場で初めての京劇鑑賞、演目は「趙雲と関羽」。
中国の古典芸能である京劇は聞いても理解できないが、同時通訳での字幕ありということでわかり易かった。
西暦208年、曹操が南下して劉備軍が民衆を連れて逃げる際、はぐれてしまった夫人と王子の阿斗を一人で敵の中をかき分けて奮闘する趙雲の話が前段。
後段は曹操の大軍を関羽が食い止め、劉備は危機一髪で逃れられる。

どちらも三国志の名場面であるが、京劇の中でもこれらの活躍ぶりが見事に表現されている。
京劇は難解なものというイメージがあったが、あらすじが分かっていれば十分楽しめることが分かった。
中国国家京劇院の本場の京劇を堪能できた。

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三国志 [レビュー]

昨年、成都へ旅行に行く前に買った『三国志』、60巻まとめて大人買い。
成都は蜀の都、劉備玄徳が今も祀られる。
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成都に行って思ったこと、『三国志』読んでおいてよかったと。
予備知識があって見るのと、そうでないのとでは、せっかくの見所も受ける感動が異なる。
小学生のころ、多くのクラスの同級生が熱心に読み耽っていたが、当時はなぜか自分は興味がわかなかった。
やはり多くの人々が読み、見、聞くものは何かしらの普遍性があるものだ。
『三国志』を手に入れて以来、暇があると時々パラパラとみてしまう。
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