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中国通信vol.10 (内陸部その1) [中国]

春節の休暇を利用して中国内陸部を旅行してきた。
成都、重慶という内陸部を代表する2大都市、それに雲南省の省都である昆明を訪問。
まずは成都から紹介したい。

成都市は中国の西南部に位置する四川省の省都、副省級市である。三国時代には蜀の都となったこともある古くからの都市。
沿岸地区に比して開発が遅れている西部地区を重点的に開発するため、2000年から「西部大開発」という国家プロジェクトが行われている。その中でも成都市と重慶市は中核である。

 成都を語るにおいて2つの有名な言葉がある。「蜀の国の犬は、太陽が出ると吠える」、もう一つは「宵越しの金は持たない」である。
前者はこの地の気候に起因するもので、盆地故に雲と霧が多く日照時間が少ない。それ故に太陽を見ると犬が怪しんで吠えるというもの。
 後者は歴史的に災害が少なく、肥沃な土地であることから人々の性格は楽天的でおおらかと言われており、消費意欲がとても旺盛であることを示す。
アジアの都市初のユネスコ「グルメ都市」に認定されるなど、食においてもその名を轟かせる。
 
まずは世界遺産でもある都江堰(とこうえん)。紀元前256年に始まった古代の水利施設である。
岷江の氾濫を防ぐ目的で作られたこの堰により、成都平原5,300㎢を潤し、成都を「天府」という豊かな地に変えたのである。写真ではなかなか伝わりにくいが、物凄いスケールと迫力であった。
<中央の島状のものは人工物である>
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成都のある四川省といえばパンダ。
パンダの繁殖基地がある。
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幼少期、青年期、成体と分けて飼育されているが、そこら中パンダだらけ。奈良公園の鹿のかわりにパンダがいるようなもの。有料でパンダを抱いて写真を撮ることも可能。
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<まだ小さなパンダ>
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成都の食を代表するもの、それは麻婆豆腐。「陳ばあさん」が作った豆腐から「麻婆豆腐」と呼ばれるようになったと言われているが、その元祖の陳麻婆豆腐店があるのだ。
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確かに唐辛子の辛さもあるのだが、それよりも山椒が効いていてピリピリする感じ。中国語では辛子の辛さを「辣(ラー)」、山椒のピリピリする感じは「麻(マー)」で表す。
汗が止めどなく流れ出したが、とても美味しかった。本当に満足。

<成都一の繁華街、春煕路>
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成都には伊勢丹、イトーヨーカ堂等も進出しており、特にヨーカ堂は中国初出店が成都であった。現在は5店舗まで拡大しており、そのうち2号店は日本も含めて世界一の売上高を誇るという盛況ぶり。
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三国志が好きな人にとってはこの地は蜀の都、歴史にまつわるものがたくさんある。
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 日本人が中国をイメージするとき、必ずと言っていいほど挙がるものにパンダ、麻婆豆腐、三国志などがあるが、これらは全て四川省にあることから、日本人にとって非常に親しみを感じる土地でもある。日本からは成田、関西、中部から直行便が飛んでおり、アクセスし易い。





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