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『坂の上の坂 55歳までにやっておきたい55のこと』 [レビュー]

先日、本書の著者である藤原和博氏の講義を聞く機会があった。
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「坂の上の雲」世代は坂の上で寿命を迎えたが、高齢化が進んだ今では坂のてっぺんからまだ先が続く。転がり落ちるのか、第2の坂をまた登るのか。

『坂の上の雲』を読んで感動したのが大学生のころ、当時は20代で老後のことなんか考える由もなし。30代半ばの今でこそ「坂の上の坂」のイメージがしっくりくるのだと思う。45歳、55歳の自分を想像してみると、そのために必要なこと、またそれまでにあまり時間がないことを認識させられる。日々の仕事や生活に没頭するのは仕方ないにしても、この1冊に出会わなければリタイア後の生活はただ坂の上の坂から転げ落ちていたかもしれない。
 名刺がなくなった後の自分、仕事や家庭以外のコミュニティにしっかりと根付いているわけでもない自分。残業漬けの日々を過ごしてきたこれまでを振り返り、そこから得たこと、得られなかったことを冷静に考えながらこれからのワークライフバランスを考る必要がありそうだ。
 40歳がそろそろ視野に入る中、会社とのかかわり、家族とのかかわり、そして今はまだ朧げな第3、第4のコミュニティとのかかわり、とりわけ後者を考える上で有用な1冊。

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